
電子機器の開発や製造において、製品の品質を左右する重要な要素のひとつが基板実装です。しかし、数多く存在するメーカーの中から、自社のニーズに合った、低コストで高品質な業者を見つけるのは容易ではありません。そこで今回は、限られた予算でも高品質を求める方に向けてコストパフォーマンスと品質のバランスに優れたおすすめの基板実装メーカーを3社厳選して紹介します。
試作基板.com(マツイ電子株式会社)

引用元:https://shisaku-kiban.com/
会社名 | マツイ電子株式会社 |
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住所 | 静岡県磐田市岩井1907-502 |
電話番号 | 0538-37-1312 |
国産品質の基板を安定生産
試作基板.comは、基板製造から実装までを自社工場で一貫して手掛けているため、安定した品質の基板を供給することが可能です。とくに部品実装においては、30年以上の実績を持つ熟練の技術者が、高度な設備を駆使して確実な作業をおこないます。海外生産では実現が難しい信頼性が求められる製品にも対応可能となっているので、安心して任せられます。
圧倒的なコストパフォーマンス性
試作基板.comの製品は、高品質な国産品でありながら、コストパフォーマンスに優れている点も魅力のひとつです。無償で提供されるチップ抵抗やチップコンデンサの部品調達サービスや、低価格なセットプランが用意されており、全体的なコスト削減に貢献しています。また、基板実装だけでなく、部品の調達から完成品の組み立てまで一貫して依頼できるため、複数の業者に発注する手間やコストを省くことが可能で、結果として開発費全体の抑制にも繋がります。
プリント基板センターPB

引用元:https://pcb-center.com/page_info.php/pages_id/29
会社名 | 株式会社東和テック |
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住所 | 静岡県磐田市森下1005-8 |
電話番号 | 0120-676-202 |
業界最安値宣言!
プリント基板センターPBの特長は、業界最安値を目指している価格設定です。海外と日本の品質センターを最大限に活用することで、高品質な基板を低価格で提供しています。小ロットの試作から量産まで、予算に合わせた柔軟な提案が可能なため、コストを抑えたいプロジェクトに最適の基板実装メーカーです。ネット通販でも安心の高品質基板
Webサイトでの見積もりや発注は便利である反面、品質に不安を感じる人もいるでしょう。しかし、プリント基板センターPBでは、専門の技術者が細部までていねいにチェックすることで、ネット通販でありながらも高い品質を維持しています。また、公式サイトには多くの実績が掲載されており、さまざまな業界の要求に応えてきた確かな技術力と信頼性を確認可能な点も安心できるポイントです。顧客が安心して利用できる環境が整っているため、初めての依頼でもスムーズにプロジェクトを進められるでしょう。
株式会社ピーバンドットコム

引用元:https://www.p-ban.com/first.html
会社名 | 株式会社ピーバンドットコム |
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住所 | 東京都千代田区五番町14 五番町光ビル4F |
電話番号 | 03-3261-3431 |
イニシャルコストの完全無料化を実現
ピーバンドットコムが掲げる「イニシャルコスト完全無料」は、開発者にとってメリットのひとつです。通常、基板製造には初期費用が発生します。しかし、初期費用を無料にすることで、製品開発のハードルを大きく下げています。予算が限られた小規模なプロジェクトや、何度も試作を繰り返したい研究開発において、コストを気にすることなく挑戦できる環境を提供しているのも特徴のひとつといえるでしょう。
量産も特殊基板も卒なくこなす
ピーバンドットコムでは、量産体制も強化しています。短期間での大量生産が必要な場合でも、安定した品質と納期で対応することが可能です。さらに、特殊な形状の基板や高密度実装、多層基板といった難易度の高い要求にも応えており、豊富な経験とノウハウで最適なソリューションを提供します。
試作から量産まで一貫して依頼することで、品質や納期のブレをなくし、効率的な開発・製造プロセスを構築可能としています。
基板実装メーカーの選び方
電子機器の開発において、試作から量産までを円滑に進めるためには、信頼できる基板実装メーカーの選定が大切です。しかし、多くの選択肢の中から自社に最適なパートナーを見つけるのは容易ではありません。ここでは、低コストと高品質を両立させるための基板実装メーカーの選び方を、具体的なポイントに沿って解説します。
一貫して業務を委託できるか
1つ目のポイントは、設計から実装までトータルで委託できるかという点です。製品開発の工程は多岐にわたって、設計や部品調達、基板製造や実装など、それぞれの工程で専門的な知識が求められます。それぞれの工程を一貫して委託できるメーカーであれば、各工程間での連携がスムーズになり、手戻りや納期の遅延を防ぐことが可能です。なかには「一貫対応」を謳っている業者であっても、自社では設計のみをおこない、製造は他社に委託するファブレスメーカーも存在します。
この場合、製造工程の一部を自社で管理できず、品質面で不安が生じる可能性があります。したがって、設計から製造、実装まで全ての工程を自社工場で一貫しておこなっているメーカーを選ぶのがおすすめです。ワンストップで対応しているメーカーを選ぶことで品質管理が徹底され、安心して任せられるでしょう。
コストパフォーマンスの高さ
2つ目のポイントは、コストパフォーマンスが高いかどうかです。価格の安さだけでなく、提供されるサービスの質を考慮した上でコストパフォーマンスを評価することが重要です。コストパフォーマンスの高さを判断する指標としては「イニシャルレスの基板試作」や「部品の一部無償調達」などが挙げられます。イニシャルコストは製品開発の初期段階で負担となるため、これを無料化しているメーカーは、予算が限られた小規模プロジェクトや、試作を繰り返す必要がある場合にメリットとなるでしょう。
また、部品の無償調達サービスは、部品選定や調達の手間を省き、開発期間の短縮にも繋がります。これらのサービスが提供されているかを確認し、総合的なコストメリットを評価しましょう。
基板実装の実績の豊富さ
3つ目のポイントは、基板実装の実績が豊富であるかどうかです。実績は、メーカーの技術力と信頼性を測るうえで、大切な指標のひとつです。さまざまな業界や用途の基板実装を手掛けてきた経験が豊富であれば、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できるノウハウを持っています。公式サイトや事例集を参考に、自社の製品に近い実績があるか、または難易度の高い実装にも対応できるかを確認することが大切です。豊富な実績を持つメーカーは、高品質な製品を安定して供給する能力があるだけでなく、開発段階での技術的な課題に対しても適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。
試作・小ロットに対応しているか
最後のポイントは、試作・小ロットにも柔軟に対応できるかです。新製品の開発においては、何度も試作を繰り返しながら設計を最適化していくプロセスが大切です。この段階で、小ロットの発注に快く対応し、短納期で納品してくれるメーカーは、開発スピードを向上させてくれるでしょう。前述の通り、イニシャルコストが無料であったり、部品調達をサポートしてくれたりするメーカーであれば、試作のハードルが下がり、より多くの改善機会を得られます。開発プロジェクトの規模やフェーズに合わせて、柔軟な対応が可能なメーカーを選ぶことで、効率的な製品開発を実現できるでしょう。