基板製造メーカーおすすめ3選

公開日:2025/09/04 最終更新日:2025/09/08
基板製造3選

電子回路基板の製造を依頼する際、信頼できるパートナー選びは製品の品質を左右する重要な決断です。本記事では、信頼して長期的に付き合えるパートナーを探す方に向けて、設計から実装まで一貫して対応でき、コスト効率に優れ、豊富な実績を持つメーカー3社を紹介します。少量の試作から大規模な量産まで、ニーズに合わせて柔軟に対応できる製造会社の特徴や強みを詳しく解説していきます。

試作基板.com(マツイ電子株式会社)

引用元:https://shisaku-kiban.com/
会社名マツイ電子株式会社
住所静岡県磐田市岩井1907-502
電話番号0538-37-1312
「試作基板.com」は、マツイ電子株式会社が運営する基板サービスのウェブサイトです。設計段階から基板製造、部品実装までの全工程を一括して請け負うことも、工程の一部のみを担当することも可能な、試作基板に特化したサービスを提供しています。

部品実装を主体に30年以上の実績をもつ

試作基板.comは、電子部品の取り付けを中心としたサービスを30年以上にわたって提供してきました。この長い歴史を通じて、多くの顧客から信頼を獲得し、安定した品質の作業をお届けしています。

自社の施設で製造工程を一貫して管理しているため、品質の維持に細心の注意を払うことができます。また、顧客の要望に合わせて最適な製造方法を選択できる対応力も備えています。

こうした豊富な経験と充実した設備を活かし、試作基板.comでは高品質な電子回路基板の試作と部品取り付けサービスをリーズナブルな価格で提供しています。長年培った技術力で、安心して任せられるサービスを心がけています。

注文までの流れ

試作基板.comで注文する際は、まず無料の会員登録が必要です。登録後、ホームページ上で回路パターンの設計や製造、部品取り付けに関する情報を入力すると、簡単に料金の目安が表示されます。特別な仕様で自動計算ができない場合は「顧客サポート」に相談してください。

表示された金額に納得できたら、オンラインで発注します。その後、依頼内容に沿って製作が始まります。なお、特殊な作業には追加料金が発生する可能性があり、詳細な見積り段階で金額が変わることもあるため注意してください。注文方法はいたってシンプルなため、初めての方でも安心して利用できます。

株式会社キョウデン

株式会社キョウデン
引用元:https://www.kyoden.co.jp/
会社名株式会社キョウデン
住所長野県上伊那郡箕輪町大字三日町482番地1
電話番号0265-79-0012
株式会社キョウデンは、1983年に設立されたプリント基板の総合メーカーで、本社は長野県上伊那郡箕輪町にあります。

すべてを一貫して自社工場で対応

キョウデンは、商品の企画構想から設計、材料の手配、生産、部品の取り付け、組み立て、そして完成品の配送に至るまで、すべての工程を自社の施設内で一括して行う「完全内製型トータルソリューション」を実現しています。

この一元化された体制により、構想段階から大量生産までの全過程を効率よく管理し、優れた品質と短い納期を両立させているのです。顧客の要望に応じて、工程の一部だけの利用や、1枚からの試作品製作、国内外での大量生産まで柔軟に対応できる体制を整えています

国内・海外問わず信頼の量産体制を築いている

キョウデンは、長野や大阪など日本国内に5つの製造拠点を中心に据え、海外ではタイの主要工場や中国の協力施設を活用した生産ネットワークを構築しています。

この世界各地の拠点間連携により、試作品から大量生産まで短期間で、コストを抑えながらも高品質な製品を一貫してサポートする体制を確立しています。すべての製造拠点で国際品質規格の認証を取得し、統一された品質管理システムを導入

試作から大量生産まで同一の生産ラインを使用することで、安定した品質を維持しています。また、地理的に分散した複数の拠点が互いにバックアップする仕組みにより、災害などの緊急時にも迅速に事業を継続できる態勢を整えています。

株式会社松和産業

株式会社松和産業
引用元:https://www.showanet.jp/
会社名株式会社 松和産業
住所三重県松阪市大口町1624-1
電話番号0598-52-1855
松和産業は、三重県松阪市に本社を置く、プリント基板の設計・製造を専門とするメーカーです。プリント基板の設計から製造までを自社工場で一貫して行い、圧倒的な短納期、高難易度技術への対応力、高品質を追求することが最大の強みです。

圧倒的な生産スピード

松和産業の最大の魅力は、業界トップクラスの「圧倒的な生産スピード」にあります。24時間稼働の自社工場で全ての製造工程を一括して行う体制を整え、どの作業も外部に委託せず自前の設備で迅速に対応しています

製造に必要な全ての機器(穴あけ装置、導体形成装置、プレス機など)を社内に備えているため、基本的な回路基板から複雑な多層構造の製品まで一貫して製造可能です。

初めてのご注文品も繰り返しのご依頼品も同様の短期間で提供でき、とくに急ぎの場合は朝8時までのデータ受付で最短当日にお届けする「限界突破コース」も用意しています。

さらに、顧客一社に対して複数の担当者がチームを組み、見積りやご相談にも素早く対応。専門的な知識と連携による迅速な対応力も強みとなっています。

人と技術と設備の三位一体

松和産業の際立った強みは、「人と技術と設備の三位一体」の製造体制にあります。これは最高の人材、最先端の機器、長年蓄積された専門知識が互いに補完し合い、相乗効果を生み出す仕組みです。同社では最新の製造機器を社内に完備し、日々の手入れと点検を徹底することで、装置の性能を最大限に活用しています。

また、新しい設備への投資も積極的に行い、高度な製造能力を常に維持しています。製造工程の流れを明確にし、全従業員が管理者意識を持って効率的な生産を実現しているのです。30年以上の歴史で培ったノウハウを活かし、様々な種類の難しい回路基板製作にも対応可能です。

社員同士が目標に向かって互いに高め合い、新たな挑戦を続ける社風があります。「人が装置を育て、装置が人を育てる」という好循環が「松和テクノロジー」を支え、優れた品質と驚異的な納期の速さを実現しています。

基板製造メーカーの選び方

基板製造メーカーを選ぶ際には、信頼性の高い生産体制やコストパフォーマンス、豊富な実績、そして少量生産への柔軟な対応力が重要なポイントです。とくに設計から実装まで一貫して自社工場で対応できるメーカーは、品質管理の面で安心感があります。

コスト面ではイニシャルレスの試作や部品の一部無償提供といったサービスに着目しましょう。実績が豊富な企業は多様なニーズに応えやすく、試作から量産までスムーズに進められます。

一貫生産体制の確認

1つ目は「一貫生産体制」を持っているかの確認です。一貫生産とは、設計から製造、実装までの全ての工程を自社の工場内で完結させる体制のことを指します

とくに「一部のみ自社対応で、他は下請け」というファブレスメーカーが多い中、全てを自社で管理できるメーカーは品質面での安心感が格段に違います。下請けが多いと品質管理や納期の遅延リスクが高まるため、信頼できる基板製造メーカーを選ぶ上ではこのポイントを必ずチェックしましょう。

費用対効果の高さ

費用面では単に価格が安いだけではなく「費用対効果が高い」ことが重要です。

例えば、イニシャルコストがかからない「イニシャルレスの基板試作」や部品の一部無償調達サービスを提供するメーカーは、初期費用を抑えつつ高品質な基板を試作できるため、とくにスタートアップや試作段階にある企業にとって魅力的です。

コストを抑えつつ品質を保つ体制や見積もりの透明性が高いメーカーを選ぶことが賢明といえます。

豊富な実績の評価

基板実装の実績が豊富なメーカーは、トラブルを未然に防止し、スムーズなプロジェクト運営を可能にします。多くの業界や用途での経験があると、それだけ製造・設計におけるノウハウも蓄積されているため、製造工程での問題解決能力が高いです。

とくに医療機器や車載機器など厳しい品質基準が求められる分野の経験は、大きな信頼の証となります。実績は公式WEBサイトやカタログ、第三者認証などで確認しましょう。

少量生産への対応力

近年、試作や小ロット生産のニーズが増加しているため、少量でも柔軟に対応可能なメーカー選びも重要です。一定数以上の大量生産専用のメーカーでは、小ロットの試作に対応しきれない場合があります。

設計から実装まで一貫対応できる体制で、1枚からでも対応可能、かつ納期が早いメーカーは、試行錯誤が多い新製品開発で重宝されます。小ロット対応の実績やサポート体制を事前に問い合わせて確認するのがおすすめです。

まとめ

今回は、基板製造メーカー3社とメーカーを選ぶ基準について解説しました。試作基板.comは30年以上の部品取り付け実績があり、オンラインで簡単に注文できるシステムが特徴です。キョウデンは企画から完成品配送まで自社で一貫して行う体制と、国内外の拠点ネットワークによる安定した生産体制を構築しています。松和産業は24時間稼働の自社工場による驚異的な製造スピードと、人材・技術・設備の連携が強みです。メーカー選びでは、自社での一貫生産体制、コストパフォーマンスの高さ、実績の豊富さ、少量生産への対応力がポイントとなります。製品開発のニーズに合わせた最適なパートナー選びに役立ててください。

PR「職人品質」とコスト最適化を両立するなら試作基板.com

おすすめの基板実装メーカー比較表

イメージ引用元:https://shisaku-kiban.com/引用元:https://www.p-ban.com/引用元:https://unicraft-jp.com/
会社名試作基板.com
(マツイ電子株式会社)
株式会社ピーハンドットコム株式会社ユニクラフト
こんな企業におすすめ安さを重視するが品質は落としたくない試作の仕様を量産時にスムーズに引き継ぎたい設計段階からサポートしてほしい
試作の料金例
※表面実装部品1点/挿入部品1点の場合
約8,800円/1台約1万6,500円/1台約1万8,200円/1台
※一部条件が異なります
実績30年以上20年以上10年以上
試作対応
小ロット対応
リワーク対応
手付け実装は不可
記載なし
部品調達
一部無償
一部無償
自社一貫対応
実装は自社工場で安心品質
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